適当に適応

適応障害と診断された男のつぶやき

なぜ「適応障害」となったか ②

3. 前兆

いくら辛いとはいえ、家族もいる以上、仕事を辞めるという決断はそう簡単にはできません。ただ、コロナ禍が重なった事で、職員による院内クラスター防止のために、「体調不良の時は遠慮せず休みなさい」という風潮ができたため、あまりにもきつい時には休んだり、早退をしたりして、どうにか誤魔化しながら仕事を続けてきました。

 

しかし、いつまでも誤魔化しは効かないもので、段々と感情のコントロールが上手くいかなくなり、仕事に大きな影響を及ぼすようになります。

これがおよそ半年くらい前のことで、その頃から「この仕事は向いていないんじゃないか」と思い、退職も視野に入れた上で当時の上司に相談しました。その結果、まずは今の業務量を調整してみて、負担が軽減できるよう工夫してみてはどうか、という返答で終わりました。

 

確かに、業務の負担が軽減できれば、今の状態も改善するかも知れないと考え、この職場に残る事にしました。実際、少し気持ちが楽になったと感じることもあったので、この方向で行ってみようという事にしました。しかし、今思えば、この時起こっていたことが前兆だったのでしょう。

 

4.限界

その後しばらくは、症状はあるけどそこまで強くもなかったので、我慢しながら仕事に行き続けていました。しかし先日、1人の上司とのトラブルが引き金となり、状態が悪化してしまいました。さらに、その後、別のトラブルに巻き込まれることになり、自分の心に限界がきてしまいました。

 

頭の中は「ここを辞める」一色で、仕事に行くたびに目眩、動悸、頭痛の繰り返し…

これでは持たないと判断し、意を決して心療内科を受診しました。

 

診察の結果は、「仕事に関連した抑うつ状態」、いわゆる適応障害の状態で、長期の休養と薬物療法が必要だということでした。そして今週から、休職することとなりました。